ドイツ音名を覚えよう
覚えることのメリットとしては
他の楽器とのやりとりがスムーズになるからです。
『ドイツ音名!?むりむりむり』
とアレルギー反応のように拒絶する方も見かけますが、ちょっと待って!
本日はドイツ音名を覚えるべき理由とメリットをひたすら語るコーナーです。
・オケや吹奏楽、ブラスバンドで活動する方
・ドイツ音名なにそれ美味しいの?
・なんとなく分かるが、もう少し掘り下げたいetc...
こんな方にオススメです。是非ご覧下さい。
◆何で覚えた方が良い?
移調楽器はご存知でしょうか。
譜面のドを演奏すると本来、実音Cが鳴りますが、移調楽器は違います。
トランペット(B)、ホルン(F)、コールアングレ(F)、アルトホルン(Es)etc...
まだまだ他に沢山ありますが、移調楽器一例です。
これらの楽器は記譜のドを演奏すると()内の音がする摩訶不思議アドベンチャー楽器です。
移調楽器が混在するオーケストラや吹奏楽、金管バンドで
『ドを下さい』と伝えると
『F sus4 add7th〜』
要は実音C以外の音が鳴り、なかなかカオスな現象が繰り広げられます。
これがドイツ音名で『Cを下さい』と伝えると
フルート『ド』
ホルン『ソ』
アルトホルン『ラ』
トランペット『レ』etc...
それぞれ記譜はバラバラなのに、『C』の音のみ鳴る超絶便利なコミニュケーションツール、それが
ドイツ音名です。
◆ドイツ音名とイタリア音名
『ドレミファソラシド』
皆さんお馴染みのコチラ、イタリア音名です。
『Cツェー、Dデー、Eエー、Fエフ、、、』
こちらがドイツ音名です。
イタリア音名とドイツ音名は役割が違います。
イタリア音名=記譜上の音
ドイツ音名=実音(実際に鳴っている音)
皆さんお馴染みのドレミファソラシド。
これをピアノやフルートなどの実音楽器(C管)と、我々トランペット(B管)などの移調楽器で演奏したとき、実音が異なります。
イタリア音名=役職(学級委員、黒板係)
ドイツ音名=名前(大友拓哉etc...)
的な解釈でしょうか。いや分かりづらいですね。
ちなみに上記譜面をトランペット(B管)で演奏した際の実音表記はコチラ
何管の移調楽器かによって記譜ドの実音が異なります。
この譜面もF管が吹けばF、Es管ならEs、B管ならB音から始まります。
◆is=♯、es=♭(例外あり)
基本的にはこの方式が当てはまります。
Fに♯をつければFis(フィス)
Gに♭をつければGes(ゲス)
E(エー)に♭をつけると、既にeがいるのでEsになります。
例外はB(ベー)です。
Bに♯を付けたらBisかと思いきやH(ハー)
悪魔の三全音を回避する為に低めに歌う習慣があり、もともとの音にナチュラルをつけるようになり、出版会社の都合でナチュラルがHになった。
という説が有効だそうですが興味のある方は調べてみて下さい。
B(ベー)の半音上はH(ハー)です。
◆まとめ
つい敬遠しがちなドイツ音名ですが、自在につかいこなせるとメリット盛りだくさんです。
人と合わせる事が多い音楽。
イタリア音名とドイツ音名の役割を認識し、使い分ける事によって他の楽器とのやりとりが格段にスムーズになります。
まずは自分の担当楽器のド・ファ・ソの音がドイツ音名でスムーズに言えるようにする所からスタートしてみましょう。
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