アンブシュアって何?改

大友拓哉

トランペット奏者・講師の大友拓哉です!
トランペットに役立つ情報をブログやYouTubeにて配信中。基礎を楽しく深く学べるような配信を心がけていますので、よければ是非ご覧下さい。

アンブシュアで悩んだ事ありますか?


大友はアンブシュア大幅変更により、大学4年間の記憶はほぼアンブシュアです。


何度も何度も挫けそうになりましたが、沢山の人に支えられ、なんとか卒業後もトランペットを続けています。


より良い演奏をする為にアンブシュアを変えると思いますが、一歩間違えると超絶煮詰まります。

本日はそんな大友のどん底経験から、アンブシュアを変える時や、悩んでいる時に抑えるべきポイントをご紹介します。

結構真剣に悩んでいる人向けかもしれません。




悩んだ時は?

迷わず信頼のおけるトランペットの先生に相談するべきです。

演奏の不調が、本当に唇のセッティングにある場合ももちろんありますが、逆もしかりです。

『アンブシュアで悩んでいる』
と大友の元へきた生徒さんは多数います。

が、アンブシュアについて触れず、ブレス、メンタル、練習内容の改善で結果的にアンブシュア改善に至った事がほとんどです。


詳しくは後述しますが、

アンブシュアは原因ではなく結果です。


直接トランペットが触れている部分なので、唇に問題があるように感じますが、別に問題がある事がほとんどです。

肩こりに悩む人が姿勢改善すると気付いたら治った、という感覚に近いかもしれません。



地域で定評のあるトランペット先生に是非相談し、本当にアンブシュアに問題があるか確認しましょう。

変えるべきだと診断された方のみ、次へお進み下さい。


変えるタイミングは?

  • 現状を犠牲にしてでも、得たい何かがある時です。

1mm変わるだけでも全く別物に感じるくらい、アンブシュアはデリケートです。

人にもよりますが、大友の変えた当初は五線内ドが満足に吹けない所までは落ち込みました。※音大2年生

それでも、粘膜奏法のままでは音域的に厳しいと師匠も大友も判断し、よく話し合った末大工事に入りました。

そういった覚悟があっても、実力社会の中で戦えない自分や、上手い後輩が入ってきて情けなさを実際に体感すると、


キツイです。



状況は人によりますが、要は安易に変えるべきではないと言うこと。

部活少年少女達から

『顧問の先生にアンブシュアをかえろと言われました』

と悲しそうに相談される事ありますが、言語道断です。
・本人の強い覚悟
・本人が必要性を感じている

この2つが揃っていな状態で安易に変えさせると、過剰表現ではなくトランペット人生詰みます。

指導に携わる方、大切なお話です。



3つのポイント


①アンブシュアはチーム

唇の形や当てる位置に意識が集中しがちですが、ドツボにハマりやすいです。

舌、口輪筋、顎etc...たくさんの場所がバランスよく協調しあい、アンブシュアは成立します。

ひとつの会社のようなイメージでしょうか。

アンブシュアコーポレーションのリーダーが

息です。





ここでも解説していますが、息が唇を通過する事で、初めてアンブシュアとして成立します。

組織のトップが迷うと会社が破綻するように、アンブシュアも同様です。

社長=息が迷った状態で通過すると、アンブシュアコーポレーション倒産まっしぐらです。


余談ですが、アンブシュアの語源はアンブシュール『河口』を意味します。

淀みない川(息)の流れがアンブシュア(河口)を経て、海にぱーーーっと広がる意識が大切です。

アンブシュアに悩んでいる時こそ、視野を広く、たっぷりした迷いない呼吸が使えているか確認が大切です。



②軽めの練習内容を丁寧に

思っている以上に音域は狭まります。

アンブシュア変更の目的は、
『今後の自分の伸び代を広げる事』

その際、現状の演奏レベルは一旦下がりますが、未来の自分への投資タイムです。

半年、1年後、2年後の自分がどうなっていたいかを妄想し、その為の種蒔き期間です。

シンプルな練習を深く、丁寧に。

トランペット練習において、内容より意識の方が遥かに重要です。

・難しいエチュードを0思考で何度もさらう
・Fロングトーンを呼吸・出だし・発音・確実性etc...などの意識を徹底してやる

後者の方が遥かに得るものが多いです。

焦らず、丁寧に、種蒔き期間を楽しみましょう。

③昔の自分と比べない

めちゃくちゃ難しいのですが、生産性が著しく低下するので是非やめましょう。


信頼のおける先生と相談し、更なる進化の為に変えると判断した事に自信を持ちましょう。
※身体的(唇や顎etc..)に痛みを感じる際は即引き返すべきです。同時に別の先生を探しましょう。

師匠の言葉の受け売りですが、トランペットの成長は螺旋階段を登っている事と似ているようです。

同じ景色のようにみえる、なんだったらちょっと前の景色に見えるようだけど、着実に前に進んでいる、と。

この言葉は今でも物凄く励みになっていて大切にしている言葉です。



まとめ

非常にデリケートな内容なので、記事にすべきか迷いましたが、悩んでいる方も一定数いると思い、まとめてみました。

アンブシュアに悩んでいる時、変更時は本当に誇張なしに孤独です。

しかし、そんな時こそ、『今まで以上に音楽を楽しむ為の準備期間』と未来の自分にワクワクしながら取り組む事が大切だと思います。

偉そうに言っていますが、今の自分のアンブシュアが正解だなんて微塵も思いません。

発展途上の身ではありますが、自身の経験が悩んでいる誰かの力になれば嬉しいです!

それでほ!

トランペット奏者 大友拓哉ウェブサイト

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